出願する前に商標の調査をすることがあります。
とはいえ、一言で『調査』と云っても
どの程度踏み込むか
どのくらいの精度でよしとするかは
手がける人によってぜんぜん違います。
そもそも、一体なにをやっているのか?
ものすごくざっくり云うと、↓を確認します。
①同一の商標が登録されていないか
②類似の商標が登録されていないか
③(特許庁から見て)商標らしいか
(説明っぽくないかなど)
①はかんたんです。
データベースを見ればすぐ分かります。
同一性調査ともいって
だれでもできるとても簡易な調査です。
でも…
商標が登録を受けられるかは、
①だけでは判断できません。
②では、
似た商標が存在しないか
特許庁のデータや裁判所の判決など
現在・過去のデータを徹底的に分析します。
類似か非類似かのボーダーはあいまいなので
ビミョーな判断になります。
③の『商標らしいか』はもっと厄介です。
過去データも見ますが、
インターネットでその時その時の
ビジネストレンドもチェックします。
しかしです…
そこまでしたとしても
ぜったいにこう!と断定はできません。
明確なボーダーはないうえに
審査官の主観も入ってくるからです。
つまり、
過去データをもとに
可能性を推理しているだけです。
(ミもフタもないですが本当です💦)
【ということで結論!】
同一性調査をしても登録になるかは
さっぱり分かりません。
可能性ゼロか、ゼロでないか分かるだけです。
徹底的な調査はどうかというと
そこまでするくらいなら、
出願して審査を待ってもよいのでは⁉
という気がしなくもないです。
(ちゃんとした調査は大抵お高いですし、
結局は審査官が決めることなので)
いちばんいいのは
徹底的な調査まではせず
商標弁理士にざっくりと見てもらい、
まあまあ大丈夫そうなら出願して審査結果を待つ、
ではないかな、と思います。
(個人的見解です。異論あります)
以上、調査するかしないか悩んだときに
ご参考になれば。
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