なにをどう考えても
ぜったいに、ぜったいに
今すぐ出願しなきゃマズいよ!
って、弁理士のわたしのほうが
焦ってしまう場合があります。
たとえば…
伝統工芸品の会社が
ある有名な賞を受賞した。
この商品を売り出して
自社ブランドを育てよう!
ついでに
インバウント需要も狙いたい
外国へも輸出したい…
なーんて思ってたら
テレビで紹介されることになった。
これで認知度が上がる~!
やった~、わくわく!
でも、商標登録してない…
この場合、
テレビで紹介される前に
一日もはやく出願しないと!です。
かんがえるヒマも悩む余地も
1ミリもありません。
テレビで紹介されたら
パクられる可能性が高まるからです。
賞をとるようなよい商品なら
なおさらです。
それでも
出願を躊躇する方もいらっしゃいます。
なぜか?
状況の深刻さ、商標の重要性が
分かっていないから。
(おカネの問題はおいといて)
そんなとき、弁理士は
クライアント様があとで困らないよう
なぜ出願すべきか
一生懸命説明します。
ムダなトラブルのもとになるよ
下手したらビジネス全部ダメになるよ
もめ事になったらとんでもなくおカネかかるよ
などなど…。
が、それでも躊躇する方もいます。
なんで?
リスクが大きすぎるのになぜ?
自分のビジネスがどうなってもいいのか?
ずっと思ってました。
この、躊躇の正体
NHKの防災特集を見て
やっと分かりました。
それは…
正常性バイアス!
今まで土石流がきたことないから
今回も逃げなくて大丈夫!
土砂崩れがおきても
うちまでは来ないだろう。
被害があっても、きっとちょっとだろう。
だから、もうちょっと様子をみてみよう…
だって、今まで大丈夫だったから!←根拠なし
人って
味わったことのない痛みには
ものすごく鈍感です。
想像できないし、したくない。
わたしだってそうです。
でもですよ、
ビジネスにかぎっては
考えたくないことは考えない
問題が起きるまでほっとく
問題が起きてから考えるって
致命的です。
下手したらビジネスも
おカネもすべてなくなる…
そんなことにならないよう
一度はちゃんと考えてみてほしい
そう思うのでした。
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